動脈硬化で起こる病気

日本人の男女合わせた死因は2位が心疾患、4位は脳血管疾患。両方足すと約20％で全体の5分の1となり、どちらも動脈硬化が原因とされる病気です。➡2022(令和4)年人口動態統計(厚生労働省)より

心臓に酸素や栄養を送る冠動脈で動脈硬化が進行すると、心筋梗塞のリスクが高まります。

狭心症は動脈硬化によって冠動脈が狭くなって血液の流れがわるくなることで起こります。

脳卒中は脳の血管が詰まったり破れたりして起こる病気の総称で、脳の血管が詰まって発症する脳梗塞と脳の血管が破れて起こる頭蓋内出血（脳出血、くも膜下出血）が含まれています。脳細胞の壊死は脳の血管が詰まった結果で起こります。

大動脈のこぶは小さな力でも簡単に膨らんでいきますが、破裂するまでほとんど自覚症状はありません。破裂すると激しい痛みが起こり、ショック死や突然死の原因になります。

閉塞性動脈硬化症は腕よりも足に多く起こります。なかでも、足の動脈に動脈硬化が起こり血液がいきわたらなくなる病気を「下肢閉塞性動脈硬化症（ASO）」といいます。