過去の質問と回答

高血圧

下の血圧だけ高いのはなぜ?

50代

下の血圧だけ高いのですが、どんな原因が考えられるでしょうか?

血圧の上下には、大きな動脈と細い動脈の硬さや収縮性のバランスが関係しています。大きな動脈の動脈硬化が軽度で、細い動脈の収縮性が強い場合、拡張期血圧(下の血圧)が高くなります。細い動脈の収縮性を左右する因子には、自律神経、ホルモン、食塩摂取、体格などがありますが、いずれかを特定するのは難しいといわれています。 また、下の血圧は年齢との関係も知られており、50~60歳あたりまでは年齢に応じて上昇し、そのあとは徐々に低下するといわれています。 下の血圧も血管系の病気の発症に影響しますので、高い場合は治療が必要です。通常、治療により、上下の血圧とも低下するため、下の血圧そのものをねらった治療は考慮する必要はありません。

血圧の上下の差が大きいので心配です。

70代

上の血圧と下の血圧の差が70㎜Hgくらいあります。心配ないでしょうか?

心臓が収縮して血液を送り出すときの圧力のことを収縮期血圧(上の血圧)、血液が戻って心臓がひろがるときの圧力のことを拡張期血圧(下の血圧)といいます。この上下の血圧の差を「脈圧」といい、脈圧は年齢とともに大きくなるといわれています。なぜなら、血管も肌と同じように年齢とともに老化して、弾力を失っていくからです。 正常な脈圧は40~60mmHg程度といわれており、脈圧が大きすぎると、動脈硬化が進んでいる可能性があります。脈圧が70㎜Hg前後あるとのことですから、一度主治医に相談してみてください。

低血圧だと動脈硬化や心臓病にならない?

50代

動脈硬化や心臓病の危険因子として、よく高血圧の話は聞きますが、低血圧の場合はどうなのでしょうか?

高血圧が問題になるのは、高血圧が直接的に心臓への負荷となって酸素消費量を高める、間接的には動脈硬化を促進させる、という理由からです。低血圧は直接的には冠灌流圧(冠状動脈に血液を流すための圧力)を低下させることになりますが、心筋の酸素需要も低下するため、問題になることはありません。ただし、飲んでいる薬のために血圧が下がり過ぎるようであれば、脳貧血の原因になる場合もあります。何かの薬の影響で、血圧が低いときは、担当医によく伺ってください。

納豆は血圧を下げる?

40代

納豆は高血圧に効くのか、悪いのか、いろいろ説があってわかりません。

納豆は蒸した大豆に納豆菌を加えたものです。高血圧に対するその効用は、大豆についていわれていることと変わりません。しかし、ビタミンB2は大豆のままの場合の数倍を含むといいます。B2はエネルギー代謝や細胞の再生にかかわるビタミンで、脂質を多くとる人ではこれが不足しがちになります。
さらに、納豆には血栓溶解作用をもつナットウキナーゼが含まれています。これは納豆菌による発酵作用でできる酵素であり、大豆には含まれていません。他方、納豆はビタミンKの血中濃度を高めるので、血液を固まりにくくするお薬であるワルファリンの効果を弱めてしまいます。ワルファリンを服用中の方は、納豆は避けなければなりません。

高血圧の人の入浴について気をつけることは?

高血圧の父(70代)がお風呂で倒れないか心配です。入浴の注意点を教えてください。

入浴は肉体的疲労の回復というだけでなく、精神的にもリラックスさせてくれます。望ましい湯の温度は41ないし43度といわれていますが、高血圧がある人では40ないし41度とややぬるめのほうがよいとされます。特に注意しなければならないのは、むやみな長湯をしないことです。また、寒い冬場は浴室の温度が低いと、お湯から上がったとき、皮膚の血管が収縮して血圧が上昇するので、浴室の温度を高くしておく必要があります。
入浴後は乾いたタオルで水気をよくぬぐい、すぐに衣服を身につけて保温できるようにします。脱水にならないよう、入浴の前後で体重を測定し、体重減少分の水あるいはお茶を飲んでおくことを勧められる場合もあります。

玉ねぎは高血圧によい?

50代

玉ねぎが高血圧によいそうですが、本当ですか?

高血圧そのものに対する効果はまだ確認されていませんが、たまねぎの涙を催す成分である硫化アリルはHDLコレステロール(善玉コレステロールと呼ばれ、体内に蓄積された古いコレステロールを回収し、肝臓に送る働きをしています)を増やし、LDLコレステロール(悪玉コレステロールといわれコレステロールを体内に供給する役割をしていますが、増加しすぎると血管に溜まって、動脈硬化を進行させてしまいます)を減らして、血栓防止や動脈硬化予防によいといわれています。また、硫化アリルの一部はアリシンと呼ばれる独特の香り成分で、ビタミンB1と結合してその吸収を高めるといわれていて、神経を鎮める効果もあります。
なお、血液を固まりにくくする血小板凝集抑制作用に注目している研究者もいて、玉ねぎファンは少なくありません。

ストレッチで血圧は下がる?

50代

ストレッチが高血圧によいと聞きましたが本当ですか?

運動は塩分制限、肥満やストレスなどの改善と並んで、血圧を下げる有効な手段です。
どなたにでもできる運動に身体の柔軟性を保つストレッチと血流を促すウオーキングがあります。このような運動は精神的にも気分のよいものです。
ストレッチは筋肉をほぐし、筋肉や関節の可動性や柔軟性を高めます。血流もよくするので血管の内皮細胞を刺激し、血管細胞を活性化します。毎日、10分から15分間、続けるとよいでしょう。
ウォーキングもまた、もっとも簡単で確実にできる運動です。カロリーを消費することによって、内臓脂肪型肥満を解消させ、血糖や脂質も改善させる効用があります。
しかし、運動中には血圧が上昇するので、好ましくない場合があります。重症の高血圧の方は運動の可否を医師に相談してからになさってください。

頭痛は高血圧のせいでしょうか?

40代

頭痛は高血圧の症状ですか? 頭痛や吐き気にたびたび襲われます。血圧が高めなのですがそのせいかと疑っています。

「血圧が高めで頭痛、吐き気がある」というのであれば、症状は血圧のためではないでしょう。なんらかのストレスになるようなことがあって、頭痛、吐き気があり、このために血圧が高めになっていると考えてよいと思います。
もっとも、極端な高血圧になると、頭痛や吐き気などの症状が出てくることがあります。血圧が200mmHgを超え、あるいは300mmHgといった高い値になったとき、脳がはれて、浮腫状態になってくるためです。極端な場合は高血圧性脳症といいます。脳出血を起こすこともあります。このようなときには網膜にも浮腫を生じて、目が見えにくくなります。

高血圧に自覚症状はありますか?

30代

高血圧の自覚症状はありますか? 父が高血圧で薬を飲んでいて、自分も心配です

極端な高血圧の場合を除いては、血圧が高いというだけでは自覚症状がないのが普通です。このため、高血圧はものをいわない「サイレント・キラー」といわれています。症状がなくても治療するのは、血圧が高いと動脈硬化などの血管病変が進行して脳卒中や心臓病がおこりやすくなるためです。このような病気にならないように、予防の意味で治療をするのです。

妊娠中ですが、高血圧の薬は飲んでも大丈夫?

40代

もともと高血圧で薬も飲んでいるのですが、妊娠中も続けてよいのでしょうか?

妊娠中に服薬すると、胎児に影響がでる可能性があり、いくつかの種類の降圧薬は使用が禁じられています。妊娠中には服薬が禁忌とされているのは、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬、アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)であり、慎重さが求められているのは利尿薬系統の降圧薬です。妊娠中には極力、服薬を控えるのが安全であり、どうしても必要な場合にだけ、服薬するようにするのが望ましいでしょう。

辛いものは血圧によくない?

30代

辛いものを食べると血圧が高くなると言いますが、あまり食べないほうがよいのでしょうか?

辛いものが大好きといいますが、血圧によくないのは「塩辛い」ものです。塩分を極力避けることがお勧めです。
塩辛くなければ、酸味、苦味、辛味は差し支えありません。塩辛さをこうした別の味に置き換えていただくというような工夫が望まれています。

高血圧だと鼻血が出やすいの?

40代

最近、急に鼻血の出ることが増えています。高血圧のせいでしょうか?

鼻血の多くは鼻中隔前部の静脈叢に傷がついて、ここから出血するものです。血圧は動脈圧であり、高血圧のために直接に鼻血が起こりやすくなるのではありません。
しかし、高血圧の人はのぼせやすく、鼻血もまた、のぼせると起こるので、この意味では要注意といえるでしょう。平素、家庭血圧計を用意していて、おかしいと思ったら、血圧を測るようになさるのがもっとも安心できる方法と思います。

血圧が高いと動脈硬化になるの?

40代

健診で血圧が高めに出ました。血圧が高いと動脈硬化になると言われましたが、血圧と動脈硬化は関係あるのでしょうか?

高血圧は動脈硬化の促進因子の一つです。高血圧の人では、脳卒中や心筋梗塞などの心臓病の方が多くみられ、この頻度は血圧が高いほど、大きくなります。これは高血圧のために脳や心臓などの臓器を灌流する動脈に動脈硬化が進行し易くなっているためです。
逆に、高血圧がよく管理され、血圧を低く維持できていれば、こうした病気になる確率は小さくなります。

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