過去の質問と回答
男性 30代
Q. 総コレステロール値が 220mg/dLあったので一念発起して減らしたいと思います。身体を動かすのは好きなのですが、何か特別によい運動はありますか? ふつうの減量と同じ運動で大丈夫?
A. 残念ながら、運動でコレステロールを下げるのは至難の技です。一般的には、下がらないと考えてください。運動の効果は、中性脂肪の低下と、HDLコレステロールの上昇です。それ以外にも、運動は動脈硬化性疾患の予防には別の意味で有効ですので、コレステロールが下がらなくても運動はしてください。
女性 50代
Q. ストレッチが高血圧によいと聞きましたが本当ですか?
A. 運動は塩分制限、肥満やストレスなどの改善と並んで、血圧を下げる有効な手段です。
どなたにでもできる運動に身体の柔軟性を保つストレッチと血流を促すウオーキングがあります。このような運動は精神的にも気分のよいものです。
ストレッチは筋肉をほぐし、筋肉や関節の可動性や柔軟性を高めます。血流もよくするので血管の内皮細胞を刺激し、血管細胞を活性化します。毎日、10分から15分間、続けるとよいでしょう。
ウオーキングもまた、もっとも簡単で確実にできる運動です。カロリーを消費することによって、内臓脂肪型肥満を解消させ、血糖や脂質も改善させる効用があります。
しかし、運動中には血圧が上昇するので、好ましくない場合があります。重症の高血圧の方は運動の可否を医師に相談してからになさってください。
男性 60代
Q. 動脈硬化の進行を防ぐには運動がよいと聞きました。どのような運動がよいのでしょうか?
A. 運動には血流を促すウオーキング、身体の柔軟性を保つストレッチング、筋力をつける筋力トレーニングの3種類があります。
運動はカロリーを消費するだけでなく、血流を促すことで、血管のいちばん内側にあり血液と接している内皮細胞によい刺激を与え、血管内皮細胞を活性化して血管を強化します。カロリー消費は内臓肥満型肥満を解消させて、血糖や脂質を改善させる効用もあります。
ウオーキングはもっとも簡単で、確実にできる運動です。60代ですと、毎日、5,000歩ないし7,000歩を目標としてはいかがでしょう。ときどきは1万歩以上を歩くようにします。この程度の運動は精神的にもよいものです。
男性 30代
Q. 動脈硬化予防に運動を勧められました。スポーツは嫌いなのですが何をすればよいでしょうか?
A. 運動の効用は身体を鍛えることであり、目的によって、骨・関節の円滑な動き、平衡感覚の鍛錬など、さまざまな意味をもちますが、動脈硬化予防のための運動はカロリーを上手に消費させるためなので、どんな種類の運動でもよろしいわけです。
ジョギングがおすすめですが、ただ、歩くということだけでも結構なのです。毎日、5,000歩ないし7,000歩、週に1、2回は1万歩ほどを歩くことを習慣にする、といったところが一般の方々に勧められているように思います。