その他

過去の質問と回答

睡眠時無呼吸の疑いあり?   
女性 30代
Q. 主人は仕事が忙しく、睡眠時間も少なくて、いびきをかきやすいので心配です。

A. いびきをかきやすいという点が気になります。睡眠時無呼吸を認めることはないでしょうか。睡眠時無呼吸症候群は、単に呼吸が止まるだけの病気ではなく、心臓や脳、血管に大きな負担がかかり、高血圧、狭心症、心筋梗塞、脳卒中などの病気を起こす危険が高まることがわかっています。
家族の方から見て、睡眠時の呼吸が自然でなければ(数秒間止まるなど)、一度検査を受けることをおすすめします。睡眠時無呼吸かどうかを調べる専門的な検査がありますので、睡眠時無呼吸外来、または、主治医にご相談ください。

足首から下が冷たいのですが 
女性 70代
Q. 足首から下が、いつもすごく冷たいです。なにかよい方法はありませんか?

A. 下肢が冷たいのは、閉塞性下肢動脈硬化症(ASO)があって、血流が十分ではないのではないかと考えます。対策は血流をよくすることです。血管拡張薬を使用することもありますが、まずは、下肢の運動、保温、マッサージ、入浴などの対策をなさってみてください。

脂質異常症は遺伝する?   
女性 30代
Q. 主人はまだ30代ですが、健康診断ではいつもLDLコレステロールが高いといわれています。本人は「忙しくて食生活が乱れているから」といっているのですが、主人の父親も脂質異常症のため、遺伝性のものではないかと心配しています。

A. 遺伝による脂質異常症(原発性高脂血症)のうち、「家族性高コレステロール血症」は頻度も高く、動脈硬化を起こしやすいことから注意が必要です。これは、肝臓にコレステロールを取り込むはたらきをするLDL受容体が正常に働かず、血液中のLDLコレステロールが増えてしまう病気で、両親の両方からコレステロール代謝異常の遺伝子を受け継いだ「ホモ接合体タイプ」と、両親の一方から異常な遺伝子を受け継いだ「ヘテロ接合体タイプ」があります。前者はきわめて稀ですが、後者は200~250人に1人の割合で発症するといわれています。
家族性高コレステロール血症の場合、LDLコレステロールを目標値(100mg/dL)以下にコントロールしないと、若くても心筋梗塞などを起こす危険性があります。
家族に脂質異常症の人が多い場合は、念のため病院を受診して、きちんと検査を受けることが大切です。受診時には、家族歴を医師に伝えるようにしましょう。
また、遺伝性の脂質異常症でなくても、家族であれば、食生活などの同じ生活環境が影響していることが考えられますので、家族そろって食事を見直す機会にするとよいでしょう。

ふくらはぎが硬いのは血流が悪いせい?

Q. ふくらはぎが太くなり異常に硬くなっています。マッサージをしてもほぐれません。常に痛く疲れて冷えた状態が何年も続いております。また、足裏の土踏まずの部分も同じように疲れて痛く、強いマッサージすると少しだけ楽に感じる状態です。

A. 左右の下腿にサイズ差があって片脚のふくらはぎだけが硬く痛い場合は精密検査が必要です。静脈循環やリンパ循環のチェックが必要ですので循環器病専門病院でご相談ください。もし、左右差がなく、ストレッチ体操で痛みが軽減されるようでしたら、軽い循環不全があるための筋肉痛かもしれません。その際には入念なストレッチ体操と適切な歩行訓練をおすすめします。リハビリ科にご相談ください。
“下肢が第二の心臓”といわれるゆえんは、大腿を中心とする下肢筋量が豊かにあって、これにより心臓への血液還流量がコントロールされていることに基づいています。下腿の痛みや硬さに直接結びつくことではありませんのでご安心ください。

血液がドロドロになってしまったら?   
男性 20代
Q. 血液がドロドロになるとどんな症状になりますか?

A. 血液がドロドロになった状態を高粘稠(ねんちゅう)血液症候群といいます。普通は血液中の異常タンパクが増加したときにみられます。こちらは白血病の一種の場合です。
コレステロールが著しく高いときも、血漿(けっしょう)は白く濁って、ドロドロした感じになります。血液の粘度が高くなると、血液の流れがスムーズではなくなります。極端な場合には血管壁に蓄積したコレステロールの一部がはがれ、流れていって、四肢や臓器の血管に詰まり、血流を途絶えさせてしまうことがあります。これをコレステロール塞栓といいます。このとき、手足の指先が紫色に変色して、痛みが出ます。こういう状態が内臓臓器にみられるようになると臓器のはたらきが低下し、内臓機能不全を起こすようになります。