受動喫煙(じゅどうきつえん)

喫煙者本人ではなくその周囲にいる人々が、自分の意思とは関係なしにタバコの煙を吸い込んでしまうことです。「不本意喫煙」「間接喫煙」「二次喫煙」ともいわれます。

タバコの煙には、喫煙する本人が直接吸い込む「主流煙」、火のついたタバコの先から出る「副流煙」、喫煙者が吐き出す「呼出煙」の3種類に分かれます。「受動喫煙」では、副流煙と呼出煙が交じり合って発生するさまざまな有害物質を吸い込むことになり、がんや脳卒中、心筋梗塞、呼吸器疾患など病気のリスクが高まるほか、妊婦や胎児にも悪影響をおよぼすことが知られています。

1981年、日本の平山雄によって発表された論文により、世界で初めて受動喫煙の害が提唱されました。現在までにさまざまな科学的証拠が発表されており、受動喫煙の害は各国の禁煙に関する医学界の定説となっています。また、米国公衆衛生長官のレポートにおいても「議論の余地無し」とされています。

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