心筋症(しんきんしょう)

心臓の筋肉(心筋)が障害を受けて、心臓のポンプとしての機能が低下する病気の総称です。原因は不明とされていますが、心筋が炎症を起こす心筋炎が長引き、そのまま心筋症に移行する場合もあります。
心筋症は、肥大型と拡張型の2つのタイプに大別され、心筋が分厚くなるタイプを「肥大型心筋症」、心臓の内腔が拡張して心筋が薄くなるタイプを「拡張型心筋症」といいます。進行すると、慢性心不全の状態となり、息切れや動悸(どうき)、倦怠感、むくみなどの症状が現れます。
そのほか、特殊な心筋症として、心サルコイドーシス、心アミロイドーシス、心ファブリー病などがあります。