血管には、動脈、静脈、細小動脈、毛細血管の4種類があります。毛細血管は、動脈・静脈の末梢が非常に細かく枝分かれし、網目状となってつながっている細い血管のことで、直径は8~20μm(赤血球がやっと通れるくらいの細さ)程度といわれています。全身の血管の総長は、約10万km(地球2周半)ですが、その9割以上を毛細血管が占めています。
毛細血管は、動脈から運び込まれた酸素や栄養を組織内に送り、組織中から老廃物を受け取って、静脈へ送るという重要な役割を担っています。
最近、毛細血管の先まで血液が届かず、血管が幽霊のように消えてしまう「ゴースト血管」という現象が注目されるようになりました。ゴースト血管の最大の原因は加齢ですが、高血圧や高血糖、脂質異常などが重なると、血管のゴースト化がさらに進み、動脈硬化を進行させることがわかっています。