ここでいう脂質(血清脂質)とは、血液に溶けているコレステロールやトリグリセライド(中性脂肪)などの脂肪分のことであり、多すぎたり少なすぎたりすると、動脈硬化の原因となります。脂質異常症と診断されるのは、①LDLコレステロールが多すぎる場合、②HDLコレステロールが少なすぎる場合、③トリグリセライドが多すぎる場合のいずれかです。以前は「高脂血症」と呼ばれていましたが、HDLコレステロールは低いことが問題となるため、脂質異常症といわれるようになりました。
血液検査の結果、血清脂質の検査値が下記のいずれかに当てはまる場合は、脂質異常症です。
脂質異常症の診断基準(※空腹時に採血したデータを使います)
LDLコレステロール(悪玉コレステロール) | 140mg/dL以上 |
HDLコレステロール(善玉コレステロール) | 40mg/dL未満 |
トリグリセライド(中性脂肪) | 150mg/dL以上 |
Non-HDLコレステロール* | 170 mg/dL以上 |
(日本動脈硬化学会『動脈硬化性疾患予防ガイドライン2017年版』)
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