心房細動(しんぼうさいどう)

心臓は、電気信号によって規則正しいリズムで収縮し、全身に血液を送り出しています。心房細動は、この電気信号が何らかの原因によって乱れ、心房の壁が痙攣(けいれん)したように細かく震えた状態(細動)になる不整脈で、脈が不規則に速くなります。
最大の原因は加齢ですが、高血圧や糖尿病、弁膜症・心不全といった心臓に関連する病気、飲酒や喫煙習慣なども、心房細動の発症リスクを高めるといわれています。
また、心房細動と関連が深い病気に脳塞栓症があります。心房細動が起こると、心房内から血液がうまく送り出されなくなり、血液がうっ滞(停滞)して、血のかたまり(血栓)ができやすくなります。血栓が血流にのって脳に運ばれ、脳の血管に詰まると、脳塞栓症(心原性脳梗塞)を発症します。

治療は、背景に疾患があればその治療を行います。そして薬物治療やカテーテルアブレーション(経皮的カテーテル心筋焼灼術)などで治療します。