中性脂肪(ちゅうせいしぼう) 〈トリグリセライド〉

体内にある脂質(コレステロール、中性脂肪、リン脂質、遊離脂肪酸)の一つです。中性脂肪の主成分はトリグリセライドなので、「トリグリセライド」と呼んだり「TG」と表記したりします。
食事中の脂肪が腸で吸収され、血液中にとり入れられたもの(外因性トリグリセライド)と、いったん肝臓にとり込まれた脂肪や肝臓で作られた脂肪が再び血液中に分泌されたもの(内因性トリグリセライド)から構成されており、血液検査で中性脂肪という場合は、後者を測ることになります。
中性脂肪は主にエネルギー源となり、残ったものは皮下脂肪や肝臓に蓄えられます。体内でもっとも多い脂肪で、皮下脂肪の大部分を占めますが、過剰に蓄積すると脂肪肝や肥満の原因にもなります。