ヘモグロビン(Hb)は、血液中の赤血球に含まれる赤い色素タンパク質(血色素〈けっしきそ〉)のことです。ヘモグロビンが酸素と結合することで、赤血球は全身の組織に酸素を送ることができます。一方、ヘモグロビンが血液中のブドウ糖とくっついたものを糖化ヘモグロビンといいます。
HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)とは、血液中のすべてのヘモグロビン量に対する糖化ヘモグロビン量の割合(%)を表したものです。血糖値が高い状態が続くと、ヘモグロビンに結合するブドウ糖の量が多くなるため、HbA1cの値も高くなります。
HbA1cは、当日の食事や運動などの影響を受けやすい血糖値とは異なり、過去1~2カ月の血糖値を反映しているといわれています。長期的な血糖コントロールの状態を知る指標であり、糖尿病の診断基準の一つにもなっています。
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