人間の体に欠かせない脂質(コレステロール、中性脂肪、リン脂質、遊離脂肪酸)の一つで、体内に100~150g存在しています。脂質のなかでも、コレステロールはなくてはならない大切な成分で、①全身の細胞膜、②ステロイドホルモン(性ホルモン、副腎皮質ホルモンなど)、③胆汁の成分である胆汁酸の材料として重要な役割を果たしています。1日に必要なコレステロールのうち、食べ物として口から入るのが3割程度、残る7割は他の栄養素をもとに肝臓で合成されます。
通常、脂質のバランスは保たれていますが、何らかの原因でコレステロールが増えすぎたり、少なくなったり、また中性脂肪が増えすぎたりする状態が脂質異常症で、動脈硬化が進みやすくなります。
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