内臓脂肪型肥満(ないぞうしぼうがたひまん)

腸管の周りなどに脂肪が蓄積するタイプの肥満で、ウエスト周りが大きくなり、その体形から「りんご型肥満」とも呼ばれ、男性に比較的多くみられます。やせ型の人でもウエスト周りだけが大きくなる、つまり内臓脂肪が蓄積している人は俗に「隠れ肥満」とも呼ばれ、注意が必要です。なお、内臓脂肪はたまりやすいですが、一方で減りやすい脂肪でもあり、少しやせるだけで内臓脂肪はかなり減らすことができます。

脂肪が皮下にたまる皮下脂肪型肥満に比べ、内臓脂肪が多くなると血液中のLDLコレステロールや中性脂肪などの脂質濃度が高まり、動脈硬化を促進し、心臓病や脳卒中の原因になることが多いことが知られています。また、糖代謝異常や血圧の上昇など生活習慣病に深くかかわっています。このように内臓脂肪の蓄積によって病気が引き起こされやすくなった状態をメタボリックシンドロームと呼んでいます。